パパは必ず見守っている




患者様のお話です。

このようなお話は少し不謹慎なのかもしれませんが、

いいお話なので、皆様にご紹介することにしました。





その患者さんは、ヘアーメイクのお仕事をされています。

まだ若くて、私の子供のような存在です。




数ヶ月前から、悲しそうなお顔をされているので、

その理由をお聞きしたところ、

なんとお父さんが末期の癌で入院されているとのことでした。

まだお父さんは60歳手前だそうです。





ある時、お話をしている時、私のことを間違えて

「パパ」って呼ばれました。

「間違えた」と照れくさそうにされていたのですが、

やはり寂しそうで、胸がキュンとしたのを覚えています。




またある時、お話をしている時には、

「癌だから仕方がないけど、若すぎるよ」と。

「そうだね。。。。」としか言えませんでした。





そしてそれから3カ月ほどたったある日、

「私、パパが死んだらどこかに行こうかな。

 ヘアーメイクの仕事も辞めて、違う仕事探そうかな。。。。」

そうお話されたので、私は

「何言っているの 

専門学校にもお父さんたちが行かしてくれたんでしょ。

きっと立派なプロになるあなたを夢見ているはずだよ」

と返答しました。



その時、彼女は無言でした。







そして先日、メールが届きました。

(血圧が低くなって、今日が山だって。だから病院に行くの。)





私は心配になり、夕方お電話しましたら、電話の向こうでお話されました。

「パパ、死んじゃった。」





頭突な一言でしたが、大声で泣き出すのを制止するかのように

喉のところで詰まらせながら、お話されました。

私は慰める言葉も何も、「そうか・・・」としか言えませんでした。







そしてその夜、本人からお電話がありました。

明るい声でお話されたのです。



「私ね、パパの髪を切って死化粧もしたんだよ。

 とってもハンサムに、私がしたんだよ。」と。

(化粧をしている彼女の姿が目に浮かびました)





「よかったね。パパ喜んでるよ。

これからも、ヘアーメイクのお仕事がんばるんだよ。

パパは天国から見てるよ。」





そうしたら彼女は言いました。

「うん、頑張る。もう迷わない。」






「かわいそうに」という思いと、「がんばれ」という思いでいっぱいになりました。

なんとしても幸せになってほしい。





お父さん、どうか見守ってあげてください。


○○ちゃん。「がんばれ~~」



感謝    中辻 正
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中辻正 ブログ


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